物を買った日は、覚えやすいものです。
でも、次の手入れがいつ必要かを覚えている人は、あまりいません。
車のオイル交換、エアコンの清掃、浄水器のフィルター交換、除湿機のフィルター清掃などがあります。家の煙感知器や消火器にも、点検の周期があります。
これらの最大の共通点は、「急がない」ことです。
だから、忘れやすいのです。
エアコンから水が漏れたり、車から異音がしたり、機器が急に故障したりして初めて、長く手入れをしていなかったと気づきます。
家庭の資産管理が購入記録だけなら、まだ半分しかできていません。
完全な管理には、物のライフサイクルも含まれるべきです。
大切な機器には、いくつかの情報を残しましょう。
購入日、保証期限、修理履歴、消耗品の交換日、次の点検予定日などです。
例えば、エアコンは毎年夏の前に清掃を予定します。
車はメーカーや取扱説明書の推奨に沿って整備します。
浄水設備の消耗品は、実際の型番とメーカーの推奨に従って交換します。
すべてを記憶に頼ると、抜け落ちやすくなります。
前もって通知を設定すれば、「突然のトラブル」が「事前に予定できること」に変わります。
さらに、手入れの記録は、その物を使い続ける価値があるか判断する助けになります。
十年使った家電が二年間に三回修理され、修理費が増えているとします。
記録がそろっていれば、故障のたびに考え直すのではなく、交換すべきか冷静に判断できます。
資産管理は家庭を会社のようにするためではなく、忘れがちなことを仕組みに任せるためのものです。
人は、もっと大切なことに注意を向けるべきです。
仕組みが「今月はエアコンの清掃時期です」と知らせます。
あなたは、いつ対応するかを決めるだけです。
毎日多くの物を使っていますが、きちんと世話をする人はそれほど多くありません。
よい手入れの習慣は、機器の寿命を延ばし、突然の故障による時間や費用の負担も減らします。
物を買うことは、始まりにすぎません。
安全に、安定して、より長く家庭を支えてもらう方法まで知ることが、完全な資産管理です。