十年前の自分から手紙を受け取れるなら、何を一番読みたいでしょうか?
毎日どんな仕事をしたかや、その年に何本映画を見たかではないかもしれません。
むしろ、知りたいのはこうしたことではないでしょうか。
- 当時、何を一番大切にしていた?
- 何が怖かった?
- 何を楽しみにしていた?
- 周りには誰がいた?
- 人生がどうなると思っていた?
こうしたことは、出来事そのものより残す価値がある場合が多いものです。
だから、人生の記録に毎日の長い日記は必要ありません。年に一度、未来の自分へ手紙を書くと、貴重な時間の一片を残せます。
いくつかの問いに答えてみましょう。
- 今年、最も大切だった三つのことは?
- 今、誰に一番感謝している?
- 今年一番の困難は何だった?
- 自分が最も変わったところは?
- 来年の自分には、どんな暮らしをしていてほしい?
そして、一年後に読み返す予定を入れます。
一年が本当に過ぎると、おもしろいことに気づくでしょう。深刻だと思った問題がもう重要でなかったり、気づかなかった小さなことが人生の転機になっていたりします。
人生の中で、自分は変わり続けます。二十歳、三十歳、四十歳の自分は、同じ物語に登場する別の版の人物のようです。
記録しなければ、多くの考えや気持ちは、やがて消えてしまいます。
人生の記録は、未来のために思い出を保存するだけではありません。今の自分が、現在の暮らしを真剣に見つめることでもあります。
毎日をすべて保存することはできません。でも、本当に覚えておきたい場面は残せます。
何年も後に開くと、そこに見えるのは文章だけではありません。かつて一生懸命に生きていた自分です。